「わ、私も」
以前の私なら、あり得なかったかもしれない。
自分の気持ちを素直に言うなんて。
「私も……好き、です」
黒崎くんは少し照れたように、でも真剣に私を見下ろした。
「じゃあ……これから、恋人ってことで、いい?」
小さく、頷く。
すると黒崎くんの顔がパァッと笑顔になり、私をギュッと抱きしめてきた。
「ヤバい……嬉しくて泣きそう」
「く、苦しいよ」
「やだ。苦しくても離さない」
そう言って更に抱きしめる腕の力を強めた。
私は両手のやり場に困り、黒崎くんの腰にゆっくりとまわす。
私より身長の高い黒崎くんは、私を抱きしめながら私の耳元に顔をうずめてきた。
びっくりして黒崎くんを見ようとすると、黒崎くんは慌てて私から顔をそむける。
「見ないで。今、たぶん、顔、めっちゃ赤い」
黒崎くんは、耳まで真っ赤になっている。
それを見て、私も全身が赤くなったように感じた。



