蛍の季節に、キミはまた会いに来る


だけど、なんだか、前の自分を見ているようで、放って置けない。

私がずっと見ていると、真衣さんは観念したように話し出した。

「あの子らは、最初から友達なんかじゃないよ。私を利用して黒崎くんに近づこうとしてただけ」

ため息混じりに言う。

「え?」

「もう、最初からわかってたの。影で私の悪口を言ってるって。偶然聞いてしまったときもあるし。だけど、私も友達がほしかったから」

みんなの人気者だと思っていた真衣さんが、私と同じ悩みを抱えていたことに驚いた。

全くそんな風に見えなかったのに。

毎日笑って楽しそうに見えたのに。

「みんなの目的は、黒崎くんと仲良くなりたいってだけ。それで元々少し仲のよかった私に近づいてきたのよ」

「………」

「友達がいないと恥ずかしいと思って、無理して笑ったり、みんなに必死についていこうと思ってたけど、この修学旅行の班決めの時に私を誘ってこなかったから」

「………」

「今日だって、私のこと冷たい目で見てたし。ああ、やっぱり、私のこと友達だって思ってないんだぁって」

真衣、さん……。

あの時の3人に気づいてたんだ。