蛍の季節に、キミはまた会いに来る


強く言えればいいのに、出てくる言葉は、嘘っぽい言葉しか出てこない。

「本当にたまたま会っただけで」

腕組みをしている彼女たちの重圧に押し潰されそうだ。

「私たちは何の関係も......」

「そんなことはどーでもいいんだよ」

廊下にどすの聞いた声が響いた。

「関係ないなら、黒崎くんに近づくのやめなよ」

私を嘲笑(あざわら)う彼女たち。

私は唇を噛んで、スカートをギュッと握って俯いた。

「関係ないと思ってるのに黒崎くんに付きまとう意味がわからない」

「気を引きたいのがまるわかりで見てて恥ずかしいよね」

「黒崎くんが迷惑がってるのに気づかないとかヤバくない?」

4人は好き勝手に言って笑う。

否定はしない。

彼女たちの言うように近づかないほうがいいんじゃないかって、思ってる自分もいるから。

優しくされただけで恋に落ちそうだった自分が急に恥ずかしくなり、同時に惨めになって涙がにじんだ。

私はどこにいってもうまくやっていけないんだ。

うまくやろうとしても、結局結果は同じ。

仲間外れにされて、嫌みを言われる。

私の居場所はどこにもない......。