「なになに?そんなに俺のこと見つめちゃって」
瀬戸くんに言われてハッとした。
彼の言う通り、私はずっと彼の横顔を見ていたみたいだ。
「俺に惚れちゃった?」
「ち、違います!」
思わず大げさに返事をしてしまい、瀬戸くんが冗談だと笑う。
そうこうしているうちに、清掃作業場所の川辺に到着した。
もうすでにほとんどの生徒が集まっていて、それぞれ軍手にビニール袋を手にしていた。
「悪い悪いちょっと遅れたぁ」
瀬戸くんが、真衣さんに駆け寄る。
一気に体が警戒モードになった。
「もう、遅いよぉ。はい、瀬戸くんたちのビニール袋。すぐ始められるように準備してたよ」
「おー!サンキュー! 相変わらず気がきくねぇ、真衣ちゃん!」
相変わらずチャラいねぇ瀬戸くん。
私も、頭の中で彼のように両手の人差しで瀬戸くんをクイクイと刺した。
絶対に表ではできないけど。



