食事を終え、ディランが淹れてくれた紅茶を口にする。
湯気がふわりと立ちのぼり、カモミールの優しい香りが鼻をくすぐった。
……美味しい。
喉を通るたび、胸の奥までじんわりと温まっていく。
その様子を、ディランは静かに、けれどどこか満足そうに見つめていた。
その視線があまりに優しくて、紅茶よりも胸が熱くなる。
「あの……あまり見られると緊張します」
「ふふ、君があまりにも綺麗だからね」
さらりと言われて、思わず俯く。
「もう……」
スッと手が伸び、髪に触れる。
指先がそっと梳くように滑り、くすぐったいのに心地いい。
「香水、つけてくれてるね」
「は、はい。勿体ないから……使おうと思いまして」
言いながらも、心臓がうるさい。
ディランはその反応を楽しむように、目を細めて微笑んだ。
「ふふ。俺と同じ香りだ。気分がいいな」
「も、もう……」
耳まで熱くなる。
ディランはその変化を見逃さず、さらに距離を詰めてくる。
「……可愛い」
囁くような声が落ちてきて、胸の奥がきゅっと締めつけられた。



