「ほら! レオちゃん! 飲みましょう〜!」
「うわぁ! ルイ酔いすぎー!」
「いいでしょう〜! ティアナちゃんの誕生日なんだから〜!」
中央では、すっかり出来上がったルイがレオに絡んでいる。
レオは困ったように笑いながらも、まんざらでもなさそうだ。
その周りには、笑い声が絶えない。
(賑やかだな……)
視線を移すと、ユウリは相変わらず涼しい顔でグラスを傾けている。
あの量を飲んでいるはずなのに、まったく顔色が変わらない。
「ちょ、ユウリ大丈夫?」
「はい、大丈夫ですよ。お嬢様は絶対だめですよ」
「わかってるって」
ユウリは微笑んだまま、さらりと飲み干す。
本当に底が知れない。
「お嬢様ー!!」
勢いよく抱きついてきたのはアリスだった。
「わあ、アリス」
「楽しいですねー!! 祝いですよ!」
普段は控えめなアリスが、今日はやけに饒舌で豪快だ。
頬がほんのり赤くて、目がきらきらしている。
「ほらー、テオ!」
「うわ! まじやめて酔っ払い!」
テオに別の騎士団員が絡みつき、テオが本気で嫌そうにしている。
そのやり取りに、周囲がまたどっと笑う。
「はは、俺たちはまだジュースですね」
アレンがグラスを掲げて笑った。



