「そして、これは俺たち第3騎士団のみんなから!」
ロベルトが胸を張って差し出してきたのは、リボンのついた小さな箱だった。
周囲の騎士たちも、なぜかそわそわしている。
箱を開けると、そこには――
「……ナイフ?」
銀色の刃が光を反射して、きらりと輝く。
手に収まるサイズで、無駄のない造りだ。
「これ、すごい切れ味抜群なんですよ!」
「ちゃんと折りたためるので便利です!」
「オーダーメイドなので、ここにティアナ様の名前入れました!」
誇らしげに説明する声が重なる。
その横で、ルイがぽつりとつぶやいた。
「……お嬢様にナイフを渡すってどうなの?」
「確かに」
アリスも腕を組んでうなずく。
「えっ!? だ、だめでした……?」
「絶対いいと思ったんだけどな!」
「わざわざオーダーメイドしてもらったのに!」
一斉にわらわらと焦り出す騎士団員たち。
肩を寄せ合って右往左往する姿が、なんだか子犬みたいで可笑しい。
(もう……)
その必死さが胸にじんと染みて、思わず笑みがこぼれる。
「嬉しいよ。すごく実用的で」
にこりと笑って言うと、場が一瞬静まり――
「……よかったぁ……」
「焦った……」
「心臓に悪いですよ、お嬢様!」
あちこちから安堵の息が漏れた。
私は改めてナイフを手に取る。
重さは軽いのに、しっかりとした安心感がある。
(ちゃんと、考えてくれたんだ)
飾りでも、見栄えのためでもない。
“私が無事でいられるように”という、彼らなりの願いが込められている。
だから、もう一度しっかりと顔を上げて言った。
「本当に……ありがとう」
その言葉に、騎士団員たちは照れくさそうに、でも誇らしげに笑った。
ロベルトが胸を張って差し出してきたのは、リボンのついた小さな箱だった。
周囲の騎士たちも、なぜかそわそわしている。
箱を開けると、そこには――
「……ナイフ?」
銀色の刃が光を反射して、きらりと輝く。
手に収まるサイズで、無駄のない造りだ。
「これ、すごい切れ味抜群なんですよ!」
「ちゃんと折りたためるので便利です!」
「オーダーメイドなので、ここにティアナ様の名前入れました!」
誇らしげに説明する声が重なる。
その横で、ルイがぽつりとつぶやいた。
「……お嬢様にナイフを渡すってどうなの?」
「確かに」
アリスも腕を組んでうなずく。
「えっ!? だ、だめでした……?」
「絶対いいと思ったんだけどな!」
「わざわざオーダーメイドしてもらったのに!」
一斉にわらわらと焦り出す騎士団員たち。
肩を寄せ合って右往左往する姿が、なんだか子犬みたいで可笑しい。
(もう……)
その必死さが胸にじんと染みて、思わず笑みがこぼれる。
「嬉しいよ。すごく実用的で」
にこりと笑って言うと、場が一瞬静まり――
「……よかったぁ……」
「焦った……」
「心臓に悪いですよ、お嬢様!」
あちこちから安堵の息が漏れた。
私は改めてナイフを手に取る。
重さは軽いのに、しっかりとした安心感がある。
(ちゃんと、考えてくれたんだ)
飾りでも、見栄えのためでもない。
“私が無事でいられるように”という、彼らなりの願いが込められている。
だから、もう一度しっかりと顔を上げて言った。
「本当に……ありがとう」
その言葉に、騎士団員たちは照れくさそうに、でも誇らしげに笑った。



