ディランと、一瞬だけ目が合う。
ふわりと、柔らかく微笑まれた。
――これだけは言える。
あの優しい瞳が、他の誰かを映すのは……いやだ。
「殿下、存分にわかりやすいですね」
「ええ、本当に」
レイさんとセナが、揃って小さく頷く。
そうして、ほどなくして会場はお開きになった。
――ああ、つっかれた。
気を張り続けていた糸が切れ、思わず本音が漏れる。
結局、料理にはほとんど手をつけられなかった。
部屋へ戻る廊下で、ふと見知った顔を見つける。
「お嬢さま」
「テオ」
「お誕生日、おめでとう」
「ありがとう。
でも、もうテオには十分お祝いしてもらったね」
この前2人でいった花畑での出来事を思い出す。
「警備の仕事は終わったの?」
「うん、もう少しでね」
少し間を置いて、テオが照れたように続ける。
「……ドレス姿を見たくて、探してた」
「ふふ」
私はドレスの裾を軽く持ち上げる。
「どう?」
「……会いに来た甲斐があった」
一歩、距離を詰めるテオ。
揺れる紅い瞳が、まっすぐに私を映す。
「本当に、綺麗で……可愛い」
その視線の熱に、
胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じた。
ふわりと、柔らかく微笑まれた。
――これだけは言える。
あの優しい瞳が、他の誰かを映すのは……いやだ。
「殿下、存分にわかりやすいですね」
「ええ、本当に」
レイさんとセナが、揃って小さく頷く。
そうして、ほどなくして会場はお開きになった。
――ああ、つっかれた。
気を張り続けていた糸が切れ、思わず本音が漏れる。
結局、料理にはほとんど手をつけられなかった。
部屋へ戻る廊下で、ふと見知った顔を見つける。
「お嬢さま」
「テオ」
「お誕生日、おめでとう」
「ありがとう。
でも、もうテオには十分お祝いしてもらったね」
この前2人でいった花畑での出来事を思い出す。
「警備の仕事は終わったの?」
「うん、もう少しでね」
少し間を置いて、テオが照れたように続ける。
「……ドレス姿を見たくて、探してた」
「ふふ」
私はドレスの裾を軽く持ち上げる。
「どう?」
「……会いに来た甲斐があった」
一歩、距離を詰めるテオ。
揺れる紅い瞳が、まっすぐに私を映す。
「本当に、綺麗で……可愛い」
その視線の熱に、
胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じた。



