その後はもう大忙しだった。
気づけばもう時間で…
パーティ会場の中に足を踏み入れた。
煌びやかな光、耳に届く華やかなざわめき、大勢の人。
少し息を呑む。緊張が背筋をかすかに震わせる。
すると階段下から迷いなく上がってくる人物が目に入る。
眩しいほどの金髪に、澄んだエメラルドの瞳。
差し出された手は、迷いなく私を迎えてくれる。
「お誕生日おめでとう、ティアナ」
「本当に綺麗だ」
そう耳元で囁かれる。
その言葉に、自然と頬が熱くなる。
ディランの様子に、他の令嬢たちの悲鳴があがる。
人気あるんだな、やっぱり。
私はその手を握り返す。
手をつないで階段を歩くと、緊張は少し和らぐ。
こんなに注目されるのも、一人じゃないから、まだましだろうか──。



