「セナには面倒かけるけど……よろしくね」
柔らかな風が吹く中私は微笑む。
「面倒ごとには慣れていますから」
「なにそれ」
「お嬢様が、いつも俺を巻き込んできますから」
「失礼だなぁ」
私は思わず口を尖らせる。
「事実ですので」
淡々と言い放つセナが続ける、
「……でも、その“面倒ごと”も、嫌じゃないです」
セナがほんのり口元を緩める。
ほんと…優しいな。
「……それはそれは。面倒見がよくて助かるな」
「光栄です」
ふっと視線が重なり、同じタイミングで笑い合う。
すると
バタバタっと駆けてくる音。
「お嬢さま!ちょっと匿って!」
そう言って、シュタッと近くの葉っぱの陰に隠れるテオ。
何事だろう…?
「おい、テオ!」
セナも顔をしかめて口を開く。
すると遠くから声が響く。
「テオさーん、テオさん!!」
あれは……エリック?
テオと試合をした、第3騎士団を甘く見ていたあの人物だ。
「失礼致します。お嬢様、セナ副団長。少しお時間よろしいでしょうか?」
「ええ、大丈夫よ」
「テオさん、見ませんでしたか?」
エリックが必死に周囲を見回す。
私はテオが隠れた方を見ると、首をブルブルと振った。
「見てないよ」
その言葉に、エリックの肩ががっくり落ちる。
「テオに何か用があるの?」
「はい!あの美しい剣捌き、ぜひとも弟子にしてもらおうと!」
必死すぎて、エリックの目が血走って見える。
息も荒く、真剣そのものなのに、どこか滑稽だ。
それを見てセナが肩を振るわせ必死に笑いを堪えている。
ガッカリしながらエリックが去っていく。
柔らかな風が吹く中私は微笑む。
「面倒ごとには慣れていますから」
「なにそれ」
「お嬢様が、いつも俺を巻き込んできますから」
「失礼だなぁ」
私は思わず口を尖らせる。
「事実ですので」
淡々と言い放つセナが続ける、
「……でも、その“面倒ごと”も、嫌じゃないです」
セナがほんのり口元を緩める。
ほんと…優しいな。
「……それはそれは。面倒見がよくて助かるな」
「光栄です」
ふっと視線が重なり、同じタイミングで笑い合う。
すると
バタバタっと駆けてくる音。
「お嬢さま!ちょっと匿って!」
そう言って、シュタッと近くの葉っぱの陰に隠れるテオ。
何事だろう…?
「おい、テオ!」
セナも顔をしかめて口を開く。
すると遠くから声が響く。
「テオさーん、テオさん!!」
あれは……エリック?
テオと試合をした、第3騎士団を甘く見ていたあの人物だ。
「失礼致します。お嬢様、セナ副団長。少しお時間よろしいでしょうか?」
「ええ、大丈夫よ」
「テオさん、見ませんでしたか?」
エリックが必死に周囲を見回す。
私はテオが隠れた方を見ると、首をブルブルと振った。
「見てないよ」
その言葉に、エリックの肩ががっくり落ちる。
「テオに何か用があるの?」
「はい!あの美しい剣捌き、ぜひとも弟子にしてもらおうと!」
必死すぎて、エリックの目が血走って見える。
息も荒く、真剣そのものなのに、どこか滑稽だ。
それを見てセナが肩を振るわせ必死に笑いを堪えている。
ガッカリしながらエリックが去っていく。



