しばらく、二人で風に当たる。
テオはそのまま、目を閉じた。
「……幸せだなぁ」
「そうだね」
「お嬢様と、こうしていられるだけでさ。
俺、すっごく幸せ」
迷いのない声だった。
「……そう?」
「うん」
少し照れくさそうに、
それでもはっきりと頷く。
しばらくして、テオがぱっと目を開いた。
「そうだ。
俺、お嬢さまにプレゼントあるんだ!」
そう言って、むくっと起き上がる。
「え?
もうケーキももらったよ?」
「あれはお祝い。
これは、ちゃんと形に残るやつ」
「お嬢さま、ちょっといい?」
「……う、うん」
テオは私の髪にそっと触れ、
何かを留めようとする。
けれど――
「……む、難しい」
「かして」
差し出されたそれは、
花びらを模した小さな髪飾りだった。
中央には、控えめに輝く紅いルビー。
私は自分で、丁寧に髪に留める。
「……どう?」
テオは、言葉を失ったみたいに見つめてから、
ゆっくり息を吐いた。
「……すごい。
綺麗」
その視線が、
飾りだけじゃなく、私自身を映しているのが分かって、
胸の奥が、静かに熱くなる。
「ありがとう。
大事にする」
「うん」
テオは心底嬉しそうに微笑んだ。
そのまま、
私の方へ手が伸びてくるのが分かる。
テオはそのまま、目を閉じた。
「……幸せだなぁ」
「そうだね」
「お嬢様と、こうしていられるだけでさ。
俺、すっごく幸せ」
迷いのない声だった。
「……そう?」
「うん」
少し照れくさそうに、
それでもはっきりと頷く。
しばらくして、テオがぱっと目を開いた。
「そうだ。
俺、お嬢さまにプレゼントあるんだ!」
そう言って、むくっと起き上がる。
「え?
もうケーキももらったよ?」
「あれはお祝い。
これは、ちゃんと形に残るやつ」
「お嬢さま、ちょっといい?」
「……う、うん」
テオは私の髪にそっと触れ、
何かを留めようとする。
けれど――
「……む、難しい」
「かして」
差し出されたそれは、
花びらを模した小さな髪飾りだった。
中央には、控えめに輝く紅いルビー。
私は自分で、丁寧に髪に留める。
「……どう?」
テオは、言葉を失ったみたいに見つめてから、
ゆっくり息を吐いた。
「……すごい。
綺麗」
その視線が、
飾りだけじゃなく、私自身を映しているのが分かって、
胸の奥が、静かに熱くなる。
「ありがとう。
大事にする」
「うん」
テオは心底嬉しそうに微笑んだ。
そのまま、
私の方へ手が伸びてくるのが分かる。



