第2騎士団と第3騎士団の統合は、
正式に進められることになった。
新体制では、
ルーク団長、オリバー副団長、
そしてセナ副団長とエリックが補佐として任命される。
実際に試合に出てはいないが、
ルーク団長の圧倒的な強さは周知の事実だ。
その点に異論を唱える者はいなかったらしい。
さらに、第3騎士団の給与体系の見直し、
訓練設備や装備の改善も順次進められる予定だ。
――長い間、後回しにされてきたものが、
ようやく正当に扱われる。
それを思うと、胸の奥が少しだけ軽くなる。
そして今日は、
約束通りテオと休日を過ごす予定だ。
仕事も、責任も、立場も――
今日はひとまず脇に置いて。
ほんの少しだけ、
“私自身”の時間を過ごそうと思う。
「お嬢さま」
「テオ」
「今日は、俺について来てね」
そう言って笑うテオに、私は思わず微笑み返す。
「うん」
テオの手には籠があった。
「それ、なに?」
「お弁当とか、色々」
「へぇ……!」
「楽しみにしてて」
そう言って笑い、テオは迷いなく私の手を取った。
――相変わらず、自然すぎる。
二人で列車に乗り込む。
席に着くと、テオはしれっと隣に腰を下ろした。
……近いな。
肩が触れそうな距離に、視線を前に固定する。
「どこに行くの?」
「二人きりになれるとこ」
囁くような声で、
テオは私の耳元に顔を寄せる。
「逃げ場、ないよ?」
……まったく。
「もう」
軽く睨むと、
テオは楽しそうに笑った。
「その顔、好き」
そう言われて、
何も言い返せなくなる。
相変わらずだ。
……本当に、変わらない。
けれど、その軽さが不思議と嫌じゃない。
正式に進められることになった。
新体制では、
ルーク団長、オリバー副団長、
そしてセナ副団長とエリックが補佐として任命される。
実際に試合に出てはいないが、
ルーク団長の圧倒的な強さは周知の事実だ。
その点に異論を唱える者はいなかったらしい。
さらに、第3騎士団の給与体系の見直し、
訓練設備や装備の改善も順次進められる予定だ。
――長い間、後回しにされてきたものが、
ようやく正当に扱われる。
それを思うと、胸の奥が少しだけ軽くなる。
そして今日は、
約束通りテオと休日を過ごす予定だ。
仕事も、責任も、立場も――
今日はひとまず脇に置いて。
ほんの少しだけ、
“私自身”の時間を過ごそうと思う。
「お嬢さま」
「テオ」
「今日は、俺について来てね」
そう言って笑うテオに、私は思わず微笑み返す。
「うん」
テオの手には籠があった。
「それ、なに?」
「お弁当とか、色々」
「へぇ……!」
「楽しみにしてて」
そう言って笑い、テオは迷いなく私の手を取った。
――相変わらず、自然すぎる。
二人で列車に乗り込む。
席に着くと、テオはしれっと隣に腰を下ろした。
……近いな。
肩が触れそうな距離に、視線を前に固定する。
「どこに行くの?」
「二人きりになれるとこ」
囁くような声で、
テオは私の耳元に顔を寄せる。
「逃げ場、ないよ?」
……まったく。
「もう」
軽く睨むと、
テオは楽しそうに笑った。
「その顔、好き」
そう言われて、
何も言い返せなくなる。
相変わらずだ。
……本当に、変わらない。
けれど、その軽さが不思議と嫌じゃない。



