その様子を見ていた第2騎士団の団員たちも、
ためらいがちに輪へと加わってきた。
「アレン、と言ったか……」
「は、はい!」
名を呼ばれた瞬間、
アレンの肩がびくりと跳ねる。
「中々、良い動きだった」
「あ……ありがとうございます」
「第3騎士団は、新人教育もしっかりしているのだな」
その言葉に、ロベルトが胸を張る。
「ええ!」
……ついさっきまで、
向けられていたのは疑いの目だった。
それが今は、
同じ騎士としての評価に変わっている。
そこへ、第3騎士団のルーク団長も歩み寄ってきた。
「良い試合だったなー!」
緑色の髪が、風に揺れる。
「ルーク団長」
「セナ、強くなったな」
「はい」
短い返事。
けれどその声には、確かな自信があった。
「オリバー団長」
「ああ」
ルーク団長はにっと笑う。
「ここらで――統合だな!」
「……そうですね」
ほんの一瞬の間。
それから、二人は自然と手を差し出した。
互いの手が、しっかりと握られる。
――長年、積み重なってきた溝が、
今、確かに埋まっていくのを感じた。
それは、
貴族か、平民か。
第ニか、第三か。
そんな区別を越えて。
ラピスラズリ伯爵家の騎士団が、
本当の意味で“ひとつ”になった瞬間だった。
私はその光景を、
胸に深く刻みつける。
ためらいがちに輪へと加わってきた。
「アレン、と言ったか……」
「は、はい!」
名を呼ばれた瞬間、
アレンの肩がびくりと跳ねる。
「中々、良い動きだった」
「あ……ありがとうございます」
「第3騎士団は、新人教育もしっかりしているのだな」
その言葉に、ロベルトが胸を張る。
「ええ!」
……ついさっきまで、
向けられていたのは疑いの目だった。
それが今は、
同じ騎士としての評価に変わっている。
そこへ、第3騎士団のルーク団長も歩み寄ってきた。
「良い試合だったなー!」
緑色の髪が、風に揺れる。
「ルーク団長」
「セナ、強くなったな」
「はい」
短い返事。
けれどその声には、確かな自信があった。
「オリバー団長」
「ああ」
ルーク団長はにっと笑う。
「ここらで――統合だな!」
「……そうですね」
ほんの一瞬の間。
それから、二人は自然と手を差し出した。
互いの手が、しっかりと握られる。
――長年、積み重なってきた溝が、
今、確かに埋まっていくのを感じた。
それは、
貴族か、平民か。
第ニか、第三か。
そんな区別を越えて。
ラピスラズリ伯爵家の騎士団が、
本当の意味で“ひとつ”になった瞬間だった。
私はその光景を、
胸に深く刻みつける。



