私とディランは、セナたちのもとへ足を運んだ。
ディランの姿に気づいた瞬間、
第3騎士団の面々が一斉に息を呑み、慌てて背筋を伸ばす。
「セナ、さすが!」
「ありがとうございます」
勝った直後だというのに、浮ついたところがない。
……本当に、セナらしい。
「ねぇねぇ、お嬢様! 俺はー?」
突然、腕に重みがかかる。
「離れろ」
ディランの声は穏やかだが、
その笑顔の奥に、はっきりとした圧があった。
――怒ってる。
「いやだ」
「……」
「テオも、すごかったわ」
その一言で、空気がふっと緩む。
「へへん!」
得意げに笑うテオに、思わず息を吐く。
その横で、なぜかアレンが身を縮めていた。
「アレン」
「は、はい!」
緊張が声にまで出ている。
「よくやったわ」
「い、いや……でも……」
目を逸らす姿に、胸が少し痛む。
私は一歩、距離を詰めた。
「新人で、あそこまで実力も経験もある騎士団員と互角に戦えたのよ。
十分すぎるほど立派だわ」
これは慰めじゃない。事実だ。
「あ……ありがとうございます!」
その顔が、ようやく少しだけ明るくなる。
「そうだぞ、アレン!
あの焦った顔! なかなか見ものだった!」
ロベルトが笑う。
「俺、まだまだ精進します!!」
……いい返事だ。
そこへ、オリバー団長とエリック副団長が歩み寄ってくる。
「いや……完敗だな」
笑ってはいるが、
その目にある悔しさは誤魔化しきれていない。
――本気でぶつかってくれた証拠だ。
「俺も危なかったです。
運が良かっただけです…」
そう言うセナの謙虚さに、思わず口元が緩む。
「違う。あれは努力の賜物だ。
死闘を潜り抜けてきた者の目をしていた」
その言葉に、胸の奥がじんと熱くなる。
「……そうかもしれませんね」
照れたように笑うセナを見て、私は静かに頷いた。
「私も、今まで第3騎士団を甘く見ていました」
エリック副団長が深く頭を下げる。
「考えを改めます」
周囲がざわめく。
けれど次の瞬間、
「おお!気にするな!」
「そうだそうだ!」
あっけらかんとした声が飛ぶ。
……本当に、この人たちは。
堅苦しさとは無縁で、
それでも、いざという時は誰よりも頼もしい。
私は胸の奥に広がる誇らしさを噛みしめた。
――第3騎士団は、
私の誇りだ。
ディランの姿に気づいた瞬間、
第3騎士団の面々が一斉に息を呑み、慌てて背筋を伸ばす。
「セナ、さすが!」
「ありがとうございます」
勝った直後だというのに、浮ついたところがない。
……本当に、セナらしい。
「ねぇねぇ、お嬢様! 俺はー?」
突然、腕に重みがかかる。
「離れろ」
ディランの声は穏やかだが、
その笑顔の奥に、はっきりとした圧があった。
――怒ってる。
「いやだ」
「……」
「テオも、すごかったわ」
その一言で、空気がふっと緩む。
「へへん!」
得意げに笑うテオに、思わず息を吐く。
その横で、なぜかアレンが身を縮めていた。
「アレン」
「は、はい!」
緊張が声にまで出ている。
「よくやったわ」
「い、いや……でも……」
目を逸らす姿に、胸が少し痛む。
私は一歩、距離を詰めた。
「新人で、あそこまで実力も経験もある騎士団員と互角に戦えたのよ。
十分すぎるほど立派だわ」
これは慰めじゃない。事実だ。
「あ……ありがとうございます!」
その顔が、ようやく少しだけ明るくなる。
「そうだぞ、アレン!
あの焦った顔! なかなか見ものだった!」
ロベルトが笑う。
「俺、まだまだ精進します!!」
……いい返事だ。
そこへ、オリバー団長とエリック副団長が歩み寄ってくる。
「いや……完敗だな」
笑ってはいるが、
その目にある悔しさは誤魔化しきれていない。
――本気でぶつかってくれた証拠だ。
「俺も危なかったです。
運が良かっただけです…」
そう言うセナの謙虚さに、思わず口元が緩む。
「違う。あれは努力の賜物だ。
死闘を潜り抜けてきた者の目をしていた」
その言葉に、胸の奥がじんと熱くなる。
「……そうかもしれませんね」
照れたように笑うセナを見て、私は静かに頷いた。
「私も、今まで第3騎士団を甘く見ていました」
エリック副団長が深く頭を下げる。
「考えを改めます」
周囲がざわめく。
けれど次の瞬間、
「おお!気にするな!」
「そうだそうだ!」
あっけらかんとした声が飛ぶ。
……本当に、この人たちは。
堅苦しさとは無縁で、
それでも、いざという時は誰よりも頼もしい。
私は胸の奥に広がる誇らしさを噛みしめた。
――第3騎士団は、
私の誇りだ。



