「次は……セナか」
「はい」
短い返事。
その声には、揺れが一切ない。
「相手は、第2騎士団団長――オリバー。
……なかなか、手強い相手だな」
「そうですね」
淡々と答えながらも、
セナの視線はすでに闘技場へ向いている。
オリバー。
子爵家の出身で、代々武器製作に携わってきた家系。
騎士団員たちに良質な武器を安価で提供し、
そのメンテナンスまで請け負う。
現場を知り、武器を知り、
そして――戦いを知っている男。
英才教育という言葉が、これほど似合う騎士もいない。
技術も、経験も、判断力も。
すべてが本物。
……正直に言えば、
相手としては、最悪に近い。
それでも。
セナは一歩も退かない。
背筋を伸ばし、
いつもと変わらない表情で、そこに立っている。
その姿に、私は何も言わなかった。
言葉よりも、
彼自身が選んだ覚悟を信じるべき場面だ。
胸の奥で、そっと息を吸う。
――大丈夫。
セナは、こういう時こそ強い。
「はい」
短い返事。
その声には、揺れが一切ない。
「相手は、第2騎士団団長――オリバー。
……なかなか、手強い相手だな」
「そうですね」
淡々と答えながらも、
セナの視線はすでに闘技場へ向いている。
オリバー。
子爵家の出身で、代々武器製作に携わってきた家系。
騎士団員たちに良質な武器を安価で提供し、
そのメンテナンスまで請け負う。
現場を知り、武器を知り、
そして――戦いを知っている男。
英才教育という言葉が、これほど似合う騎士もいない。
技術も、経験も、判断力も。
すべてが本物。
……正直に言えば、
相手としては、最悪に近い。
それでも。
セナは一歩も退かない。
背筋を伸ばし、
いつもと変わらない表情で、そこに立っている。
その姿に、私は何も言わなかった。
言葉よりも、
彼自身が選んだ覚悟を信じるべき場面だ。
胸の奥で、そっと息を吸う。
――大丈夫。
セナは、こういう時こそ強い。



