間。
「どうして?」
視線が、鋭くなる。
さっきまで穏やかだったエメラルドの瞳が、
わずかに温度を失っている。
「テオだから?」
「それは、回答になっていない」
……やっぱり。
「信頼していますから」
それだけは、嘘じゃない。
だがディランは、納得していないようだった。
静かに息を吸い、低く呟く。
「……俺とのデートだって、
まだまともにしていないのに」
「前にしましたよ。
あ、でも――湖に落ちましたね」
思い出すのは、
マルクと鉢合わせて、そのまま事件に巻き込まれた日のこと。
「本当にな。
見事に、邪魔が入った」
その言い方が、
どこまで、本気なのか冗談なのか分からなくて、
胸の奥が少しだけ、ちくりとする。
……でも。
「ほら、試合、始まりますよ」
私はそう言って、視線を闘技場へ戻した。
これ以上この話を続けたら、
今は集中できなくなる。
真横で、小さく息を吐く気配がした。
それでも、
彼もそれ以上は何も言わなかった。
ただ――
その沈黙の奥に、
ほんの少しだけ拗ねた気配が混じっていたのは、
気のせいではない。
「どうして?」
視線が、鋭くなる。
さっきまで穏やかだったエメラルドの瞳が、
わずかに温度を失っている。
「テオだから?」
「それは、回答になっていない」
……やっぱり。
「信頼していますから」
それだけは、嘘じゃない。
だがディランは、納得していないようだった。
静かに息を吸い、低く呟く。
「……俺とのデートだって、
まだまともにしていないのに」
「前にしましたよ。
あ、でも――湖に落ちましたね」
思い出すのは、
マルクと鉢合わせて、そのまま事件に巻き込まれた日のこと。
「本当にな。
見事に、邪魔が入った」
その言い方が、
どこまで、本気なのか冗談なのか分からなくて、
胸の奥が少しだけ、ちくりとする。
……でも。
「ほら、試合、始まりますよ」
私はそう言って、視線を闘技場へ戻した。
これ以上この話を続けたら、
今は集中できなくなる。
真横で、小さく息を吐く気配がした。
それでも、
彼もそれ以上は何も言わなかった。
ただ――
その沈黙の奥に、
ほんの少しだけ拗ねた気配が混じっていたのは、
気のせいではない。



