「私有地につき、
魔宝石の特性解放を一段階許可。
ただし――致死性魔法、
および永続的後遺症を与える効果は禁止とする!」
「そして勝利条件は、相手が明確に敗北を認めた時点とする」
短く、だが重みのある宣言が決闘場に響く。
「それでは――開始!」
合図と同時に、2人が魔宝剣を発動させた。
「――加速する、トパーズ!」
アレンの剣が黄色に輝き、雷光が刃を走る。
次の瞬間――
足元を弾くように、身体が前へ射出された。
雷は外へ放つものではない。
彼自身の推進力へと変換する魔力。
――速い。
一拍遅れて、観客席がざわめく。
対するクリスも、一瞬だけ目を見開いた。
明らかに想定を超えている。
さっきまであれほど緊張していたのに、
オドオドした新人の姿は、もうどこにもない。
いま闘技場に立っているのは、
自分の力を信じて踏み込む――騎士の顔だ。
第2騎士団の席も、いつの間にか静まり返っている。
嘲る声は消え、
代わりに視線が、アレンの剣の軌道を追い始めていた。
……やっぱり。
私は、知らず口元を緩めていた。
アレンは確実に強くなっている。
技だけじゃない。
踏み出す覚悟も、
「勝ちに行く」意志も。
一方、クリスもすぐに構えを取りなおす。
「増幅せよ、アキシナイト!」
斧のような剣を握る手元で、オレンジの魔宝石が光を帯びる。
振り下ろす一撃ごとに、衝撃と振動が増幅されていく。
重厚で正確。
経験と技術に裏打ちされた、揺るぎない攻撃。
まさに中堅騎士の風格。
――両者の個性がぶつかり合う。
この闘技場は、ただの戦いではない。
魔宝石を媒介とした、意志と力の競演の場だ。
その中心で、アレンの雷光とクリスの衝撃が交錯し、
空気が震える。
(ここからだ――アレン)
胸の奥で、静かに熱が高まっていく。
魔宝石の特性解放を一段階許可。
ただし――致死性魔法、
および永続的後遺症を与える効果は禁止とする!」
「そして勝利条件は、相手が明確に敗北を認めた時点とする」
短く、だが重みのある宣言が決闘場に響く。
「それでは――開始!」
合図と同時に、2人が魔宝剣を発動させた。
「――加速する、トパーズ!」
アレンの剣が黄色に輝き、雷光が刃を走る。
次の瞬間――
足元を弾くように、身体が前へ射出された。
雷は外へ放つものではない。
彼自身の推進力へと変換する魔力。
――速い。
一拍遅れて、観客席がざわめく。
対するクリスも、一瞬だけ目を見開いた。
明らかに想定を超えている。
さっきまであれほど緊張していたのに、
オドオドした新人の姿は、もうどこにもない。
いま闘技場に立っているのは、
自分の力を信じて踏み込む――騎士の顔だ。
第2騎士団の席も、いつの間にか静まり返っている。
嘲る声は消え、
代わりに視線が、アレンの剣の軌道を追い始めていた。
……やっぱり。
私は、知らず口元を緩めていた。
アレンは確実に強くなっている。
技だけじゃない。
踏み出す覚悟も、
「勝ちに行く」意志も。
一方、クリスもすぐに構えを取りなおす。
「増幅せよ、アキシナイト!」
斧のような剣を握る手元で、オレンジの魔宝石が光を帯びる。
振り下ろす一撃ごとに、衝撃と振動が増幅されていく。
重厚で正確。
経験と技術に裏打ちされた、揺るぎない攻撃。
まさに中堅騎士の風格。
――両者の個性がぶつかり合う。
この闘技場は、ただの戦いではない。
魔宝石を媒介とした、意志と力の競演の場だ。
その中心で、アレンの雷光とクリスの衝撃が交錯し、
空気が震える。
(ここからだ――アレン)
胸の奥で、静かに熱が高まっていく。



