そして――
魔宝石公式模擬決闘、当日。
「き、緊張します……」
アレンが、ぶるぶると肩を震わせていた。
顔色は見事に青い。
「大丈夫、大丈夫」
ロベルトが軽く肩を叩き、にかっと笑う。
「まあ、骨を折られる前にリタイアしろよ」
「ひぃっ!?」
その一言で、アレンは情けない悲鳴を上げた。
セナの方を見る。
彼は驚くほど落ち着いていて、まるでこれから戦うのが自分ではないかのようだ。
「セナは……緊張しないの?」
「緊張ですか。
しないですね。むしろ――早くやりたくて、ウズウズしてます」
「頼もしいな」
本当に、頼もしすぎるくらいだ。
「お嬢さまー!」
背後から勢いよく抱きついてきたのは、テオ。
いつも通りの緩さで、緊張感など一切ない。
「おれは? おれはー?」
「お前は緊張感がなさすぎだ」
セナが呆れたように言う。
「テオも、がんばってね」
「任せて。
骨が砕けたって勝つよ」
「こ、怖いですよ……」
アレンが半泣きで後ずさる。
その反応に、テオは楽しそうに笑った。
「大丈夫だよ、アレン」
私はそっと声をかける。
「あなたは、あなたのすべきことをすればいい」
「お、お嬢様……」
「大丈夫。後ろには、二人がいるから」
そう言って、私はもう一度、セナとテオを見る。
2人とも、迷いのない目をしていた。
戦うことを恐れず、ただ勝つために前を向いている。
――この3人なら、きっと勝てる。
胸の奥で、静かに確信が灯った。
魔宝石公式模擬決闘、当日。
「き、緊張します……」
アレンが、ぶるぶると肩を震わせていた。
顔色は見事に青い。
「大丈夫、大丈夫」
ロベルトが軽く肩を叩き、にかっと笑う。
「まあ、骨を折られる前にリタイアしろよ」
「ひぃっ!?」
その一言で、アレンは情けない悲鳴を上げた。
セナの方を見る。
彼は驚くほど落ち着いていて、まるでこれから戦うのが自分ではないかのようだ。
「セナは……緊張しないの?」
「緊張ですか。
しないですね。むしろ――早くやりたくて、ウズウズしてます」
「頼もしいな」
本当に、頼もしすぎるくらいだ。
「お嬢さまー!」
背後から勢いよく抱きついてきたのは、テオ。
いつも通りの緩さで、緊張感など一切ない。
「おれは? おれはー?」
「お前は緊張感がなさすぎだ」
セナが呆れたように言う。
「テオも、がんばってね」
「任せて。
骨が砕けたって勝つよ」
「こ、怖いですよ……」
アレンが半泣きで後ずさる。
その反応に、テオは楽しそうに笑った。
「大丈夫だよ、アレン」
私はそっと声をかける。
「あなたは、あなたのすべきことをすればいい」
「お、お嬢様……」
「大丈夫。後ろには、二人がいるから」
そう言って、私はもう一度、セナとテオを見る。
2人とも、迷いのない目をしていた。
戦うことを恐れず、ただ勝つために前を向いている。
――この3人なら、きっと勝てる。
胸の奥で、静かに確信が灯った。



