アレンは俯き、拳を強く握りしめる。
震えているのが、はっきり分かった。
――それでも。
「……やります」
小さく、けれど確かな声。
アレンは顔を上げ、まっすぐ前を見た。
「正直、怖いです。
俺なんかが代表でいいのか、今でも分かりません」
それでも、一歩踏み出す。
「でも……第3騎士団が馬鹿にされるのは、嫌です。
ここで逃げたら、ずっと新人のままだと思うから」
拳を胸に当てる。
「やらせてください。
俺、全力で戦います!」
その言葉に、場の空気が一気に変わった。
「……十分だ」
セナが静かに前に出る。
「アレン。
お前が一人で戦うわけじゃない」
低く、よく通る声。
「俺とテオがいる。
それに――第3騎士団全員が、背後についている」
セナは周囲を一瞥し、きっぱりと言った。
「不安になる必要はない。
お前は、選ばれたんだ」
その瞬間。
「そうだぞ、アレン!」
「新人とか関係ねぇ!」
「お前ならやれる!」
「俺たちが鍛えたんだからな!」
次々と声が飛ぶ。
誰かがアレンの背中を叩き、
誰かが親指を立て、
誰かが不器用に笑った。
――一人じゃない。
アレンの目に、迷いはもうなかった。
「……はい!」
力強い返事に、私は小さく息を吐いた。
胸の奥が、じんわりと熱くなる。
震えているのが、はっきり分かった。
――それでも。
「……やります」
小さく、けれど確かな声。
アレンは顔を上げ、まっすぐ前を見た。
「正直、怖いです。
俺なんかが代表でいいのか、今でも分かりません」
それでも、一歩踏み出す。
「でも……第3騎士団が馬鹿にされるのは、嫌です。
ここで逃げたら、ずっと新人のままだと思うから」
拳を胸に当てる。
「やらせてください。
俺、全力で戦います!」
その言葉に、場の空気が一気に変わった。
「……十分だ」
セナが静かに前に出る。
「アレン。
お前が一人で戦うわけじゃない」
低く、よく通る声。
「俺とテオがいる。
それに――第3騎士団全員が、背後についている」
セナは周囲を一瞥し、きっぱりと言った。
「不安になる必要はない。
お前は、選ばれたんだ」
その瞬間。
「そうだぞ、アレン!」
「新人とか関係ねぇ!」
「お前ならやれる!」
「俺たちが鍛えたんだからな!」
次々と声が飛ぶ。
誰かがアレンの背中を叩き、
誰かが親指を立て、
誰かが不器用に笑った。
――一人じゃない。
アレンの目に、迷いはもうなかった。
「……はい!」
力強い返事に、私は小さく息を吐いた。
胸の奥が、じんわりと熱くなる。



