「あの……ディランへのプレゼント探し、全面的に協力します」
少し背筋を伸ばしてそう告げると、
「……本当か?」
アラン殿下の声が、わずかに弾んだ。
「はい。ですので――こちらも、交換条件があります」
「ほう。いいだろう」
即答だった。
(よしっ)
心の中で小さく拳を握る。
こうして私は、アラン殿下と並んで店を見て回ることになった。
正直に言えば、ディランの“好きなもの”をすべて把握しているわけではない。
それでも、店先に並ぶ品を眺めていると、自然とディランとの日々が口をついて出た。
剣の話。
無茶な行動。
拗ねたときの顔。
ふとした優しさ。
気づけば、話は止まらなくなっていた。
アラン殿下は品を手に取りながら、時折、穏やかに相槌を打つ。
その表情は意外なほど柔らかく、どこか楽しげだった。
「……そんな顔を、していたのか」
ぽつりと漏れたその言葉に、胸が少しだけ痛む。
この人もまた、弟のことを知らなかったのだ。
――いや、知る機会を失っていたのだ。
その距離を、私は今、言葉で少しずつ埋めている。
そんな、不思議で温かな時間だった。
少し背筋を伸ばしてそう告げると、
「……本当か?」
アラン殿下の声が、わずかに弾んだ。
「はい。ですので――こちらも、交換条件があります」
「ほう。いいだろう」
即答だった。
(よしっ)
心の中で小さく拳を握る。
こうして私は、アラン殿下と並んで店を見て回ることになった。
正直に言えば、ディランの“好きなもの”をすべて把握しているわけではない。
それでも、店先に並ぶ品を眺めていると、自然とディランとの日々が口をついて出た。
剣の話。
無茶な行動。
拗ねたときの顔。
ふとした優しさ。
気づけば、話は止まらなくなっていた。
アラン殿下は品を手に取りながら、時折、穏やかに相槌を打つ。
その表情は意外なほど柔らかく、どこか楽しげだった。
「……そんな顔を、していたのか」
ぽつりと漏れたその言葉に、胸が少しだけ痛む。
この人もまた、弟のことを知らなかったのだ。
――いや、知る機会を失っていたのだ。
その距離を、私は今、言葉で少しずつ埋めている。
そんな、不思議で温かな時間だった。



