後日。
第3騎士団の全員を招集した。
突然の呼び出しに、場はざわついている。
その中で、ルーク団長が一歩前に出て口を開いた。
「集まってくれてありがとう。今日は大事な話がある。
――では、お嬢様」
にやりと笑い、私は皆の前に立つ。
「実は、2週間後。
第2騎士団と、魔宝剣を使用しての模擬戦を行うことになりました」
「決闘?」
ざわり、と声が上がる。
「静かに」
セナが低く嗜めると、空気が一気に引き締まった。
「私はずっと、不思議に思っていたの。
同じ騎士団員なのに、仕事量も責任も変わらない。
それなのに、身分の違いだけで、給与や寮に差があることを」
私は一人ひとりの顔を見る。
「本来なら、私が一人で解決すべき問題です。
でも――今回は、皆の力を借りたい」
声に、自然と力がこもる。
「いつまでも、第ニ騎士団に見下される必要なんてない!
不遇な扱いに、ここで声を上げるべきだと私は思います」
一拍置いて。
「今回の模擬戦に勝てば、
一つだけ願いを叶えると、お父様に約束を取り付けました」
「私は――
第2騎士団と第3騎士団の、統合を求めます」
一瞬の静寂のあと。
「そうだ!」
「さすがお嬢様だ!!」
「やってやろうぜ!!」
気合いに満ちた声が、次々と上がった。
その熱気に包まれながら、私は胸の奥がじんわりと熱くなるのを感じた。
――この人たちとなら、きっと勝てる。



