コンコン、と扉が叩かれた。
「ティアナ様……入りますよ」
そう声をかけて入ってきたレイさんが、部屋の中央でぴたりと動きを止めた。
その背後から、落ち着いた低い声が続く。
「どうした、レイ」
二人の視線が、同時に私へ向けられる。
私は——
剣を手にしたまま、固まっていた。
「ティアナ様……な、なにをしておられるのですか?」
「えっと……」
ほんの一瞬、空気が止まる。
「素振り、です」
その瞬間。
「くっ……くくく……」
ディランが肩を震わせ、次の瞬間には盛大に吹き出した。
「はははははは!」
笑い声が部屋いっぱいに響く。
レイさんは笑うどころか、むしろ目が細く鋭くなっている。
一通り笑い終えたディランは、お腹を押さえながら目尻に涙を浮かべていた。
「あー……お腹痛い……」
レイさんは静かに一歩近づき、淡々とした声で言う。
「とりあえず、その手に持っているもの——預かってもよろしいですか?」
「……はい」
私は素直に剣を差し出した。
その後、私たちは向かい合って席に座らされる。
「先ほどの剣は、どちらから?」
「えっと……廊下にあった甲冑から、拝借しました」
「……よく、持てましたね」
「意外と、いけました」
「……いけてしまったんですね」
「はい……」
しゅん、と肩を落とす私に、レイさんは深いため息をついた。
その横で、ディランはまだ笑いを堪えきれず、時折肩を震わせている。
「ティアナ様……入りますよ」
そう声をかけて入ってきたレイさんが、部屋の中央でぴたりと動きを止めた。
その背後から、落ち着いた低い声が続く。
「どうした、レイ」
二人の視線が、同時に私へ向けられる。
私は——
剣を手にしたまま、固まっていた。
「ティアナ様……な、なにをしておられるのですか?」
「えっと……」
ほんの一瞬、空気が止まる。
「素振り、です」
その瞬間。
「くっ……くくく……」
ディランが肩を震わせ、次の瞬間には盛大に吹き出した。
「はははははは!」
笑い声が部屋いっぱいに響く。
レイさんは笑うどころか、むしろ目が細く鋭くなっている。
一通り笑い終えたディランは、お腹を押さえながら目尻に涙を浮かべていた。
「あー……お腹痛い……」
レイさんは静かに一歩近づき、淡々とした声で言う。
「とりあえず、その手に持っているもの——預かってもよろしいですか?」
「……はい」
私は素直に剣を差し出した。
その後、私たちは向かい合って席に座らされる。
「先ほどの剣は、どちらから?」
「えっと……廊下にあった甲冑から、拝借しました」
「……よく、持てましたね」
「意外と、いけました」
「……いけてしまったんですね」
「はい……」
しゅん、と肩を落とす私に、レイさんは深いため息をついた。
その横で、ディランはまだ笑いを堪えきれず、時折肩を震わせている。



