「それって……恋の、ライバルですか?」
アレンの一言に、思わずじろりと睨む。
視線を受けて、彼は「ひぃっ」と小さく肩をすくめた。
「そのローザとかいうやつが選ばれたりしたらお嬢さんとの婚約、なくなるってことだよね?」
レオが口を開く。
「まあ、そうなるかもしれないけど。でも――それはそれで、ティアナちゃんが悲しむわよ」
ルイの声は、妙に現実的だった。
「……まあ、それも、そっか」
レオがぽつりと呟く。
短い沈黙が落ちる。
その空気を切るように、ユウリが静かに言った。
「でも正直……お嬢様は、“王妃”という立場に向いているとは思えません」
――それは、そうだろう。
あの人は、椅子に座って紅茶を飲み、決断を待つタイプじゃない。
自分で立ち、自分の足で走り、状況の真ん中へ踏み込んでいく人だ。
だからこそ――
あの場所に縛られている今が、俺には、どうしようもなく歯がゆかった。
アレンの一言に、思わずじろりと睨む。
視線を受けて、彼は「ひぃっ」と小さく肩をすくめた。
「そのローザとかいうやつが選ばれたりしたらお嬢さんとの婚約、なくなるってことだよね?」
レオが口を開く。
「まあ、そうなるかもしれないけど。でも――それはそれで、ティアナちゃんが悲しむわよ」
ルイの声は、妙に現実的だった。
「……まあ、それも、そっか」
レオがぽつりと呟く。
短い沈黙が落ちる。
その空気を切るように、ユウリが静かに言った。
「でも正直……お嬢様は、“王妃”という立場に向いているとは思えません」
――それは、そうだろう。
あの人は、椅子に座って紅茶を飲み、決断を待つタイプじゃない。
自分で立ち、自分の足で走り、状況の真ん中へ踏み込んでいく人だ。
だからこそ――
あの場所に縛られている今が、俺には、どうしようもなく歯がゆかった。



