そんなコンなで毎日修行中!

***


 翌日の二時間目の休み時間。


 ……うん?


 英語の教科書を出そうと思って、机の中に手を突っ込むと、なんだかおかしな感触。


 なんだろ、これ?

 硬くて、ざらざらしてる……?


 腰をかがめて中を覗きこむと、なにかとばちっと目が合った。


「!?!?!?!?」

 声にならない悲鳴をあげながら立ちあがると、頭の上に、ふわっとタオルがかけられた。


『耳、出てるぞ』

『ご、ごめん。ありがと』

『ったく。……誰にも見られんなよ』


 和真がかけてくれたタオルの両端をきゅっと握りしめ、足早に教室の出入り口を目指す。


 昔みたいに、しっぽまで出ちゃうことは少なくなったのが、せめてもの救いかな。


 途中、一番前の席で女子数人に囲まれた康哉の方をチラッと見ると、ちょうど目が合い、ふんっと鼻で笑われた。


「康哉くん、どうしたの?」

「あ……ああ、ごめんね。えっと、英語の予習だっけ?」

「そうそう。ここのところが、ちょっとわかりにくくって。康哉くん、できた?」

「うん、そこはね――」

 にこやかにほほえみながら、女の子たちに丁寧に説明してあげている。