***
翌日の二時間目の休み時間。
……うん?
英語の教科書を出そうと思って、机の中に手を突っ込むと、なんだかおかしな感触。
なんだろ、これ?
硬くて、ざらざらしてる……?
腰をかがめて中を覗きこむと、なにかとばちっと目が合った。
「!?!?!?!?」
声にならない悲鳴をあげながら立ちあがると、頭の上に、ふわっとタオルがかけられた。
『耳、出てるぞ』
『ご、ごめん。ありがと』
『ったく。……誰にも見られんなよ』
和真がかけてくれたタオルの両端をきゅっと握りしめ、足早に教室の出入り口を目指す。
昔みたいに、しっぽまで出ちゃうことは少なくなったのが、せめてもの救いかな。
途中、一番前の席で女子数人に囲まれた康哉の方をチラッと見ると、ちょうど目が合い、ふんっと鼻で笑われた。
「康哉くん、どうしたの?」
「あ……ああ、ごめんね。えっと、英語の予習だっけ?」
「そうそう。ここのところが、ちょっとわかりにくくって。康哉くん、できた?」
「うん、そこはね――」
にこやかにほほえみながら、女の子たちに丁寧に説明してあげている。
翌日の二時間目の休み時間。
……うん?
英語の教科書を出そうと思って、机の中に手を突っ込むと、なんだかおかしな感触。
なんだろ、これ?
硬くて、ざらざらしてる……?
腰をかがめて中を覗きこむと、なにかとばちっと目が合った。
「!?!?!?!?」
声にならない悲鳴をあげながら立ちあがると、頭の上に、ふわっとタオルがかけられた。
『耳、出てるぞ』
『ご、ごめん。ありがと』
『ったく。……誰にも見られんなよ』
和真がかけてくれたタオルの両端をきゅっと握りしめ、足早に教室の出入り口を目指す。
昔みたいに、しっぽまで出ちゃうことは少なくなったのが、せめてもの救いかな。
途中、一番前の席で女子数人に囲まれた康哉の方をチラッと見ると、ちょうど目が合い、ふんっと鼻で笑われた。
「康哉くん、どうしたの?」
「あ……ああ、ごめんね。えっと、英語の予習だっけ?」
「そうそう。ここのところが、ちょっとわかりにくくって。康哉くん、できた?」
「うん、そこはね――」
にこやかにほほえみながら、女の子たちに丁寧に説明してあげている。



