そんなコンなで毎日修行中!

「そうですね」


 よかった。これで、とりあえずはひと安心だよ。


 昔はその飼育小屋で、ウサギやニワトリの飼育をしていたらしいんだけど、動物アレルギーとかいろんな理由で、今はからっぽなの。


 でも、小屋の中には、当たり前だけど、フカフカのお布団も、あったかいお風呂もない。

 土の地面と柵に囲まれた小さなスペースに、みんなを閉じ込めておかなくちゃいけないなんて……申し訳なくて胸がズキズキする。


 早く犯人を見つけて、みんなを元に戻してあげなくちゃ。


「それじゃあ、あとは白壁先生とわたしでなんとかするから。紗香は、早く家に帰って」

「なんで? あたしも手伝うよ。白壁先生と二人だけじゃ、この数のキツネを全部つかまえるのは大変でしょ?」

「だ、大丈夫だよ。野球部は今日お休みだから、時間はたっぷりあるし。だから、わたしたちに任せて」

「でも、新聞部は普通に活動時間中だから、どうせ家には帰らないし」


 うーん……そっかぁ。

 でも、紗香だけでもこの危険から少しでも遠ざけたいし……。


「そうだ! 部室には、他の部員もいる?」

「うん。多分いると思うよ」

「じゃあ、部室にこもって、できるだけみんなと一緒にいて!」

「え、なんで?」

「なんでって……」


『一人でいるところを狙われて、キツネに変えられたら大変』なんて言えないし……。