そんなコンなで毎日修行中!

「すごい、すごい! これこそ大スクープじゃない⁉」

 紗香がカメラを構え、カシャカシャと何度もシャッターを切る。


「さ、紗香。ここは危ないから、早く家に帰った方がいいって。もし紗香までキツネにされたら……」

「キツネに、される……?」

 紗香がカメラのファインダーから目を離し、首をかしげる。


 し、しまった!


「いや、その……い、いったいこの子たちって、どこから入ってきたんだろうねえ」

 必死にごまかそうとするわたしの鼻先に、紗香がビシッと人差し指を突きつける。


「それだ! たしかに、どこからこんなに入ってきたんだろうね。それに、こんなにたくさんいるってことは、学校の近くに、大きなキツネの巣でもあるってこと? いや、そもそもキツネって、集団生活なんてするんだっけ? そのへんのナゾが解明できれば、それもスクープに……」


 しまった。紗香の好奇心を、余計にたきつけてしまったみたい。


 でも、とりあえずわたしの『キツネにされる』っていう失言は忘れてくれたみたいだから、誘導成功?


「春日さん」

 声をかけられ振り向くと、白壁先生がわたしたちの方に向かって歩いてきていた。


「使われていない飼育小屋のカギを借りてきたわ。迷子にでもなったら大変だから、そこに一旦集めておきましょう」

 白壁先生が、わたしに向かってカギをかかげて見せる。