そんなコンなで毎日修行中!

***


「そう。そんなことが校内で起こっていたのね。全然知らなかったわ。知らせてくれてありがとう」


 翌日の放課後、わたしは保健室の白壁先生のところに、念のため報告に行った。


「岡林くんは、きっと大丈夫。長なら元に戻せるはずよ」

 そう言って、白壁先生は、わたしの肩をとんとんと優しくたたいてくれた。


「あのっ。先生は、この学校に通う妖狐のこと、一番よく知っているんですよね? だったら、犯人に心当たりはありませんか?」

「そうねえ。急に聞かれても……」

 白壁先生が、あごに手を当てて考え込む。


「これで終わりともかぎらないし、とにかく早く犯人を特定する必要があるわね」

「それって、また同じようにキツネにされちゃう子が出てくるかもってことですか?」

 わたしがおそるおそるたずねると、先生は「そうね」とうなずく。


 そんな……。


「わたしの方でも、警戒しておくわ。なにかわかったら、すぐ知らせるようにするから」

「はい、よろしくおねがいします。……あのっ、白壁先生」

「うん? なあに?」

「い、いえ、なんでもありません」

 無意識のうちに勾玉を服の上からぎゅっと握る。


 こんなこと、白壁先生に聞くべきじゃないよね。


 この勾玉の護符が、わたしの妖力を補うためのものなのか、それとも康哉が言うように、わたしの妖力を抑えるためのものなのか……なんて。