そんなコンなで毎日修行中!

 どどどどうしよう。

 いきなりおばあさまと二人きりだなんて……!


「おまえの話など、聞く義理もない」なんて、一蹴されて終わりかもしれない。

 もしものときは、康哉からもおねがいしてもらおうと思ってたのにぃ!


 ……いやいや、康哉に頼ってどうするの。


 そもそもわたしがおばあさまにおねがいするために来たんだから。


「お、おばあさま……あのっ……」

 二人が出ていき、ふすまが閉まると、わたしは必死の思いで切り出した。


「よく来ましたね、李胡」


 え……?


 わたしを見るおばあさまが、目許をほころばせ、少し涙ぐんでいるように見える。


「さあ、こっちにおいで。もっと顔をよく見せてちょうだい」

「お、おばあさま……!」

 緊張の糸がプツンッと切れたように、涙が次から次へとあふれ出す。


「おばあさま、おねがい。和真のこと、助けて……!」

 和真を抱いたまま、わたしはおばあさまの元へと詰め寄った。


「早知子から、話は聞いています。今すぐ元に戻すことはできないけれど、うちで預からせてもらいます」

「お母さんから?」

 おばあさまは、傍らに置いてあった封筒を、わたしの目の前に置いた。


 間違いない。お母さんの字だ。


「おばあさま、和真のこと、元に戻せるの?」

「手は尽くします。だから李胡は、しっかりとこの子のことを、忘れずにいてあげなさい」

「はい。おばあさま」

 優しい目をしたおばあさまが、わたしの頭を何度もなでてくれる。