……バレてるなら、もういいや。
「だったら、単刀直入に言うね。おねがい、黒瀬くん。和真のこと、人間に戻して。和真、黒瀬くんのこと、すごいヤツだって、ものすごく自慢げに話してたんだよ? 毎日仲よく自主練してるんだって思ってた。なのに、まさか和真の生気を吸い取るのが目的だったなんて、ヒドすぎるよ。黒瀬くんは、和真のこと、友だちだと思ってなかったってこと?」
「人間と友だちになった覚えはない」
「そんな……」
「だが、人間の生気を必要とするほど、俺は衰えていない。勘違いにもほどがある」
「え……じゃあ黒瀬くんは、和真の生気を吸い取ったりしてないってこと? 本当に、一緒に自主練をしてただけってこと?」
わたしの問いには答えず、ふいっと顔をそらすと、黒瀬くんはさっさと行ってしまった。
黒瀬くんじゃないとすると……いったい誰?
突然手がかりがなくなってしまって、途方に暮れるしかない。
ごめんね、和真……。
ぽたぽたとこぼれ落ちた涙が、地面に黒いシミを作っていく。
『なに泣いてんだよ。これで終わりじゃないだろ?』
和真の声が聞こえたような気がして、ハッと顔をあげる。
そうだよ。まだこれで終わりじゃない。終わらせたりしない。
わたしは、両方のこぶしをぎゅっと握りしめた。
「だったら、単刀直入に言うね。おねがい、黒瀬くん。和真のこと、人間に戻して。和真、黒瀬くんのこと、すごいヤツだって、ものすごく自慢げに話してたんだよ? 毎日仲よく自主練してるんだって思ってた。なのに、まさか和真の生気を吸い取るのが目的だったなんて、ヒドすぎるよ。黒瀬くんは、和真のこと、友だちだと思ってなかったってこと?」
「人間と友だちになった覚えはない」
「そんな……」
「だが、人間の生気を必要とするほど、俺は衰えていない。勘違いにもほどがある」
「え……じゃあ黒瀬くんは、和真の生気を吸い取ったりしてないってこと? 本当に、一緒に自主練をしてただけってこと?」
わたしの問いには答えず、ふいっと顔をそらすと、黒瀬くんはさっさと行ってしまった。
黒瀬くんじゃないとすると……いったい誰?
突然手がかりがなくなってしまって、途方に暮れるしかない。
ごめんね、和真……。
ぽたぽたとこぼれ落ちた涙が、地面に黒いシミを作っていく。
『なに泣いてんだよ。これで終わりじゃないだろ?』
和真の声が聞こえたような気がして、ハッと顔をあげる。
そうだよ。まだこれで終わりじゃない。終わらせたりしない。
わたしは、両方のこぶしをぎゅっと握りしめた。



