「まったく。ひとつ問題を解決してやったと思ったら……君はトラブルメーカーなわけ?」
「え? それって、どういう――」
「ひとつ確認だけど、岡林、ここのところ疲れた顔してなかった?」
わたしの問いに、無理やりかぶせるようにして康哉が言う。
「うん、してた気がする……けど。それと、なにか関係があるの?」
悪い予感に、胸がざわざわする。
「妖狐の誰かに、生気を少しずつ吸い取られていた影響だろうね。疲れた顔くらいは序の口で、その上にいくと、今の岡林のようにキツネ化する。そこからさらに吸い取られると――存在自体が消滅してしまうらしいよ。ま、キツネ化した時点で、人間の記憶からはキレイさっぱり消されるらしいから、突然いなくなっても、騒ぎになることはないって話だけど」
そっか……。だから和真のお母さん、あんなに平気そうだったんだ。
そういえば、昨日の千明先輩も。
しかも、ただ忘れてしまうだけじゃなく、名簿からも名前が消えてしまうなんて。
「心当たりがありそうだね」
康哉に問われ、こくりと小さくうなずく。
「ま、しょうがないから、君もキレイさっぱり忘れてあげたら?」
「そんなこと、できるわけないに決まってるでしょ⁉」
もういい! 康哉には頼らない。
わたしが和真を絶対に元の人間の姿に戻して、みんなの和真の記憶だって、絶対に元に戻すんだから。
「え? それって、どういう――」
「ひとつ確認だけど、岡林、ここのところ疲れた顔してなかった?」
わたしの問いに、無理やりかぶせるようにして康哉が言う。
「うん、してた気がする……けど。それと、なにか関係があるの?」
悪い予感に、胸がざわざわする。
「妖狐の誰かに、生気を少しずつ吸い取られていた影響だろうね。疲れた顔くらいは序の口で、その上にいくと、今の岡林のようにキツネ化する。そこからさらに吸い取られると――存在自体が消滅してしまうらしいよ。ま、キツネ化した時点で、人間の記憶からはキレイさっぱり消されるらしいから、突然いなくなっても、騒ぎになることはないって話だけど」
そっか……。だから和真のお母さん、あんなに平気そうだったんだ。
そういえば、昨日の千明先輩も。
しかも、ただ忘れてしまうだけじゃなく、名簿からも名前が消えてしまうなんて。
「心当たりがありそうだね」
康哉に問われ、こくりと小さくうなずく。
「ま、しょうがないから、君もキレイさっぱり忘れてあげたら?」
「そんなこと、できるわけないに決まってるでしょ⁉」
もういい! 康哉には頼らない。
わたしが和真を絶対に元の人間の姿に戻して、みんなの和真の記憶だって、絶対に元に戻すんだから。



