そんなコンなで毎日修行中!

「李胡。毎日狐火の修行、よくがんばってるな」

 手を洗ってからダイニングへ行くと、先にテーブルについていたお父さんが、わたしの方を見た。

「えへへっ、ありがとう」


「狐火といえば、母さんに告白されたあのときの狐火の美しさは、今でも忘れられないなあ」

 そんなことを言いながら、お父さんが遠い目をする。


「もうっ、お父さんったら。いったい何度同じ話をするつもり?」

 怒ったように見せかけて、実はめちゃくちゃうれしそうなお母さんが、お父さんの前にお味噌汁の入ったお椀を置く。


 お母さんね、空に『I LOVE YOU』って狐火で書いて、お父さんに告白したんだって。

「わたし、実は妖狐なんですけど、お付き合いしてもらえますか?」って。


 ロマンチックっていうか、すっごく大胆だよね!

 それに応えたお父さんもすごいと思うけど。

 わたしには、絶対にマネできないよ。


 まあ、そもそもわたしの狐火の技術では、そんなことできないんだけどね。