そんなコンなで毎日修行中!

***


「は⁉ き、キツネ⁇」


 和真のことを心配している余裕もなくなるほどの、大問題発生。


「そうなの! ウワサによると、人間に化けたキツネが、学校内にまぎれ込むのを見た人がいるんだって。ねえ、すごくない⁉ 妖狐だよ、妖狐!」

 翌朝、顔を合わせた瞬間、新聞部の紗香が瞳をキラキラさせる。


「いや、すごいっていうか……」


 それって、わたしのことなんじゃ……。

 え、なんでバレちゃったの⁉

 いやでも、ひょっとしたら、わたしじゃないかもだし。

 でも、変化が得意な康哉にかぎって、そんなヘマをするとは考えられないし。


 だったら、黒瀬くん?

 二年生や三年生っていう可能性も……。


 でも、わたし以上に変化がニガテな妖狐なんている?


 やっぱり、ひょっこり出てしまったわたしのキツネ耳を、誰かに見られた可能性が一番高いような気がするんだけど。


「決めた。あたし、そのスクープ写真を、絶対にゲットしてみせる」

 紗香が、こぶしを握りしめて燃えている。


「ね、ねえ。でもそれって、危なくない? だって、妖怪ってことでしょ?」

「大丈夫、大丈夫。バレないようにこっそり撮るから」


 もし証拠写真なんか撮られたら、わたしが大丈夫じゃないんだってばぁ~!


 わたしは、心の中でこっそり頭を抱えた。