そんなコンなで毎日修行中!

「ねえ、ひょっとして和真になにかしてるんじゃ……」

「アイツが勝手に俺に付きまとってきているだけだ。焼き殺されたくなければ、これ以上俺に近づくな」


 それだけ言うと、黒瀬くんは行ってしまった。


 二人で一緒に、一生懸命野球の練習をしてるだけなんだよね?

 それで和真は、今まで以上にクタクタに疲れてて、わたしにもみんなにも冷たいだけ……なんだよね? 


 そうだよね。和真は今、きっとすごくがんばっているんだよ。


 だって、市大会の出場メンバーの発表が近いから。

 そのために、二人で必死に練習しているだけ。


 うん。きっとそう。


 わたしは、必死に自分にそう言い聞かせた。


 それでも……やっぱり寂しいよ。


 ……寂しい?


 ああ、そっか。わたし、黒瀬くんに和真を取られたみたいで、ヤキモチをやいているんだ。


 ダメだなあ。和真の活躍を、誰よりも楽しみにしているんでしょ?

 だったら、寂しがっていないで、ちゃんと応援しないと。


「黒瀬くん。和真のこと、よろしくね!」


 わたしが黒瀬くんの背中に向かって大きな声で呼びかけると、黒瀬くんは一瞬足を止め、

「俺は、誰ともよろしくする気はない」

 とだけ言って、再び大股で歩いていってしまった。