『俺がいない間も、一人でがんばって練習してたんだな。すげーな、李胡』
『えっへん。もっとホメてもいいんだよ?』
そんな妄想をして、ぐふふっと笑みがもれる。
と、そのとき。
うん……? あれ、なんだろう?
和真の部屋の窓のそばを、火の玉みたいなのがふわふわと飛んでいる。
あれって、狐火……?
ひょっとして、和真の様子をうかがってる⁉
ドクドクドクドクと心臓の鼓動が速くなる。
やっぱり、和真になにかしようと企んでいるんじゃ……。
そうだ。まだ康哉みたいにはうまくできないけど――。
ぐっと一度両方のこぶしを握りしめてから、両手を開いて胸の前で合わせる。
ゆっくりと開くと、両手の間に狐火が現れた。
大丈夫。わたしならできる。
もう一度気合を入れると、和真の部屋の窓のそばを飛んでいる狐火めがけて自分の狐火を飛ばした。
そのまま。
あと少し……。
ああっ! あとちょっとだったのにぃ。
すかっと左わきを素通りした狐火が、宙で消える。
実際にやってみると、この前の康哉のすごさが改めてわかる。
……って、今は落ち込んでいる場合じゃない。
よしっ。もう一回。
今度こそ、と気合を入れ直し、もう一度飛ばす。
今度は右に行きすぎて、またもやかすりもせず。
あぁっ、もう!
思わず頭を抱えそうになるのを、必死に思いとどまる。
『えっへん。もっとホメてもいいんだよ?』
そんな妄想をして、ぐふふっと笑みがもれる。
と、そのとき。
うん……? あれ、なんだろう?
和真の部屋の窓のそばを、火の玉みたいなのがふわふわと飛んでいる。
あれって、狐火……?
ひょっとして、和真の様子をうかがってる⁉
ドクドクドクドクと心臓の鼓動が速くなる。
やっぱり、和真になにかしようと企んでいるんじゃ……。
そうだ。まだ康哉みたいにはうまくできないけど――。
ぐっと一度両方のこぶしを握りしめてから、両手を開いて胸の前で合わせる。
ゆっくりと開くと、両手の間に狐火が現れた。
大丈夫。わたしならできる。
もう一度気合を入れると、和真の部屋の窓のそばを飛んでいる狐火めがけて自分の狐火を飛ばした。
そのまま。
あと少し……。
ああっ! あとちょっとだったのにぃ。
すかっと左わきを素通りした狐火が、宙で消える。
実際にやってみると、この前の康哉のすごさが改めてわかる。
……って、今は落ち込んでいる場合じゃない。
よしっ。もう一回。
今度こそ、と気合を入れ直し、もう一度飛ばす。
今度は右に行きすぎて、またもやかすりもせず。
あぁっ、もう!
思わず頭を抱えそうになるのを、必死に思いとどまる。



