そんなコンなで毎日修行中!

「黒瀬くん、ほら、どっかに混ぜてもらわないと」

 なんだか放っておけなくて、にらまれる覚悟で声をかける。


「うるさい。春日には関係のないことだ」

「そ、そうだ。だったら、わたしとやる? 前はよく和真としてたし、少しくらい……」

「だから、それが余計なお世話だと言っているんだ」


 そうやって、しばらくの間、わたしが黒瀬くんと言い争いをしていると――。


「岡林、危ない!」


 鋭い声のあと、どさりと運動場に倒れ込むような音がする。


 ハッとして音の方を見ると、部員が二人、もつれるようにして地面に倒れ込んでいた。


「痛っ……」

「おいっ、大丈夫か⁉」

 倒れたうちの一人が、もう一人を覗きこんでいる。


「誰か、ティッシュ!」

「え、あ、は、はいっ!」

 パタパタと自分の荷物のところへと走り、ポケットティッシュをつかむと、二人の元へと急ぐ。


「だいじょう……」

 声をかけようとして、途中で言葉を飲み込んだ。


 地面にまで、ボタボタと血がしたたり落ちている。


「大丈夫だよ。ただの鼻血だ」

 わたしからティッシュを受け取り、和真が鼻を押さえる。