***
「そっか、そっか。入部、決めてくれたんだね。ありがとう!」
もう逃がさないよと言わんばかりに、千明先輩がわたしの両手をぎゅっと握ってくる。
翌日の昼休みに顧問の秋葉先生に入部届を提出し、放課後さっそく野球部に顔を出すと、千明先輩の大歓迎を受けた。
「部員のみなさんのために精いっぱいがんばるので、これからよろしくおねがいします!」
じゃっかん緊張ぎみにあいさつし、ぺこりと頭をさげる。
そんなわたしに、
「そんなに固くならなくても大丈夫だよー。リラックスしてね」
と、千明先輩が、明るく笑いかけてくれた。
こうやって、きっといつも部員のことを細かく気遣っているんだろうな。
黒瀬くんの監視が入部の一番の目的だけど、だからってマネージャーの仕事をいいかげんにはしたくない。
わたしも、少しでも早く千明先輩みたいになれるように、がんばらなくっちゃ。
「それじゃあ、さっそくで悪いんだけど、道具の準備を手伝ってくれる?」
「はいっ、わかりました!」
千明先輩と二人で、部員がアップする様子を横目に見つつ、体育倉庫からボールの入ったカゴを出したり、バットの準備をしたり。
そうこうしているうちに、キャッチボールがはじまった。
だけど、ぽつんとたたずむひょろっと背の高い男子が一人。
黒瀬くんだ。
うーん……相変わらず声をかけづらい空気をまとっているからなあ……。
あぁっ。相手がいないからって、一人で壁当てなんかはじめようとしてるし。
「そっか、そっか。入部、決めてくれたんだね。ありがとう!」
もう逃がさないよと言わんばかりに、千明先輩がわたしの両手をぎゅっと握ってくる。
翌日の昼休みに顧問の秋葉先生に入部届を提出し、放課後さっそく野球部に顔を出すと、千明先輩の大歓迎を受けた。
「部員のみなさんのために精いっぱいがんばるので、これからよろしくおねがいします!」
じゃっかん緊張ぎみにあいさつし、ぺこりと頭をさげる。
そんなわたしに、
「そんなに固くならなくても大丈夫だよー。リラックスしてね」
と、千明先輩が、明るく笑いかけてくれた。
こうやって、きっといつも部員のことを細かく気遣っているんだろうな。
黒瀬くんの監視が入部の一番の目的だけど、だからってマネージャーの仕事をいいかげんにはしたくない。
わたしも、少しでも早く千明先輩みたいになれるように、がんばらなくっちゃ。
「それじゃあ、さっそくで悪いんだけど、道具の準備を手伝ってくれる?」
「はいっ、わかりました!」
千明先輩と二人で、部員がアップする様子を横目に見つつ、体育倉庫からボールの入ったカゴを出したり、バットの準備をしたり。
そうこうしているうちに、キャッチボールがはじまった。
だけど、ぽつんとたたずむひょろっと背の高い男子が一人。
黒瀬くんだ。
うーん……相変わらず声をかけづらい空気をまとっているからなあ……。
あぁっ。相手がいないからって、一人で壁当てなんかはじめようとしてるし。



