そんなコンなで毎日修行中!

 狐火をちょうどいい大きさまで膨らまし、そっと前の方へと送り出す。

 同じようにいくつかの狐火を生み出すと、列をなしてふわふわと飛んでいった狐火は、見えない壁にぶつかって次々と消えた。


 うんっ、わたしにしては上出来!


「李胡ー、そろそろ夕飯よー」

 家の中から、お母さんの声がする。

「はーい」


「そんじゃ、俺もそろそろ帰るわ」

 額から流れる汗を乱暴にぬぐうと、バットを肩に担ぐ和真。


「うん、また明日ね」

「おう。俺がいないからって、寝坊すんなよ」

 ひらりと手を振ると、和真は門に向かって歩きだした。


「もうっ、わかってるってば!」


 同じ中学一年生なのに、こうやって和真は、わたしのことをいっつも妹扱いしてくるんだ。

 小学校のときは、お隣に住む和真とは同じ通学班で、毎日一緒に登校していた。

 けど今は、和真は野球部の朝練があるから、一緒には行けない。

 だから心配なのかもしれないけど……わたし、まだ一回も遅刻なんかしたことないからね⁉