そんなコンなで毎日修行中!

 そんなわたしたちを見ていた千明先輩が、

「はいはい。二人の追及はそのくらいにして。ほら、練習、練習!」

 と言いながら、パンパンッと手を叩く。


「よし。そんじゃ、次、守備練習はじめるぞー」

「「「はい!」」」

 梅宮先輩のかけ声とともに、休憩していた部員たちが、それぞれの場所へと散っていった。


「マネージャーの大まかな仕事の説明はこのくらいだけど。なにか質問はある?」

「いえ。今のところ、大丈夫です」

「そう。それじゃあ、いい返事待ってるわね。ゆっくり考えてくれていいから……って言ってあげたいところなんだけど、本音を言うと、少しでも早く人手がほしいかな」

「わかりました。できるだけ早めにお返事します。今日は、ありがとうございました」

 千明先輩にぺこりと頭をさげてお礼を言うと、ぱぱっと帰り支度をして、立ちあがる。


「おっ、李胡も帰るとこ?」

「え……っと。うん、そうだけど」

 戸惑うわたしの隣に、和真がなんのためらいもなく並ぶ。


「い、一緒に帰るの?」

「なに言ってんだよ。家、お隣じゃん」

「そうだけど……」


 チラッとうしろを振り返ると、他の部員がニヤニヤしながらこっちを見ている。


 この和真の行動に、恋愛的な意味なんかこれっぽっちもないってことをわたしは知っているけど、みんなはそうじゃないんだってば!


 あちこちから注がれる興味津々な視線から一刻も早く逃れたくて、わたしはいつもより早歩きで校門へと向かって歩きはじめた。