そんなコンなで毎日修行中!

「彼ね~、すっごくいいわよね。一年生の中では、今のところレギュラーに一番近いんじゃないかしら」


 素振りは毎日のように見ているけど、こんなふうにボールを実際に打っているところを見るのは、実ははじめてかもしれない。


 水分補給に戻ってきた和真が、「どう? マネージャーの仕事、できそう?」と、水筒をあおりながら聞いてくる。


「うーん、どうかなあ。今、千明先輩のお話を聞いてるところなんだけど」


「なになに? 二人ってどういう関係なわけ?」

 和真としゃべっていたら、千明先輩がニヤニヤしながらわたしたちを交互に見比べる。


「おいおい。彼氏を追っかけての入部は勘弁してくれよー」

 少し離れたところから、そんな野太い声もかかる。


「ち、違いますっ!」

「違いますよ、梅宮先輩!」

 わたしが慌てて否定すると、それに続いて和真も否定する。


 梅宮先輩――ってことは。

 そっか、あの人が千明先輩のお兄さんなんだ。


 部員の中でも、ひと際がっしりとした大きな体格をしている。


「こいつは、幼なじみっつーか、妹みたいなもんで」

 和真の言い訳に、うんうんとうなずきながらも、胸がちくっと小さく痛む。


 わかってるよ。わたしが和真にとって、妹みたいな存在だってことくらい。


 でも、こうやって実際に和真の口から聞かされると、思ったよりダメージが大きいみたいで、だんだん顔がうつむいていく。