「本当に入ってくれるの⁉ めっちゃ助かる~! ありがとう‼」
二年生のマネージャーの梅宮千明先輩に、がしっと両手をつかまれ、身動きが取れません……。
二個上の先輩が卒業してから、梅宮先輩一人でずっとがんばっていたらしく、人をほしがってるっていう和真の情報は、間違ってなかったみたい。
「い、いえ、まだ入部を決めたわけでは……」
「でも、入ってくれるんだよね⁉」
「け、検討させていただいてもよろしいでしょうか?」
「今年は特に新入部員がたくさん入ったから、一人じゃすっごく大変だったの。わたしにもついに後輩ができるなんて、感激だわぁ。あ、そうだ。わたしのことは、千明って呼んでね。みんなそう呼んでくれてるから。三年生の兄が今キャプテンをしているから、『梅宮』じゃ紛らわしいのよね」
千明先輩、興奮しすぎて、わたしの話、全然聞いてくれない。
だ、大丈夫かなぁ……なんだかいろいろ心配になってきちゃったよ。
そうこうしているうちに、バッティング練習に入ったみたいで、ボールが外野に向かって次々と飛んでいく。
うわっ、今の大きい!
……と思ってバッターの方を見ると、「え、今の和真?」と思わず声がもれた。



