そんなコンなで毎日修行中!

 短くため息をつくと、気を取り直して、今度は野球のボールサイズの狐火を生み出した。


「和真、行っくよー!」

 そう宣言すると、振りかぶって和真の方へと狐火を投げ飛ばす。


「よし、来い!」


 ぐっとバットを握り直した和真が、狐火めがけてバットを振った瞬間――。


「おーい、なにやってくれてんだよぉ」

 ぐいんっと軌道を変え、間一髪バットの直撃をかわした狐火を見て、和真が口をとがらせる。


「ふっふっふっ。わたし、ちょっとは上達してる?」

「まあな。ずいぶんコントロールよくなったんじゃね?」

 和真が苦笑いを浮かべながらも、ホメてくれた。


 そうだよ。和真は、妖狐とか人間とか、そんなの関係ないってはっきり言い切ってくれる人。

 黒瀬くんだって、悪い人間ばかりじゃないってわかれば、きっと考えを変えてくれるはずだよ。


 それでも、もし黒瀬くんが野球部に……和真になにか悪さをしようとしたら、わたしが絶対に止める。

 そのためにも、しっかり特訓しなくっちゃ。


 わたしが、絶対に誰も傷つけさせたりしない。