そんなコンなで毎日修行中!

「ふうん。そっか、そっか。ならたしか、千明先輩が人をほしがってたから、きっと喜ぶと思うぞ」

「そうなんだ。だったら、今度行ってみようかな」

「あのさ、それって……いや、なんでもね」

 途中で言葉をにごすと、和真はおもむろに素振りを再開した。


「うん? なに? なにかあるなら、はっきり言ってよ」

「だ、だから、なんでもないって言ってるだろ」


 びゅんっ! びゅんっ! びゅんっ! びゅんっ!


 なんだかいつもより乱暴な音に聞こえる気がする。

 なんでもないって言ってはいるけど、なんとなくイライラしているみたい。


 でも、これ以上しつこく聞いても、うっとうしがられるだけ、か。


「ならいいんだけど」


 わたしも、和真から少し離れたところで、狐火の特訓を再開した。


「この前の黒瀬くん、すごかったなあ」

 ぽつりとつぶやきがもれる。


 あんなふうに狐火をロープみたいにして使うなんて、考えたこともなかったよ。

 小さい狐火をいっぱいくっつけたのかなあ?

 それとも、ひとつの狐火を、長~く引き伸ばしていたのかも⁇


 両手の間に集中して、大きめの狐火を生み出してから、引き伸ばすイメージで……。


 あっ、ちょっとだけ長くなったかも!


 ……って思った瞬間、ぷしゅんっと空気が抜けたみたいに消えちゃった。

 うーん、やっぱダメかぁ。