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「ええっ⁉ 黒瀬くん、野球部に入ったの⁉」
いつもみたいに、わたしんちの庭でお互い特訓をしていたら、「そういえば」っていう感じで、和真が教えてくれた。
どう考えても「人間と一緒にチームスポーツなんかできるか」って怒るところしか想像できないんだけど。
ひょっとして、なにか悪いことを企んでいるんじゃ……。
野球部をめちゃくちゃにしてやろう、だなんて考えてないよね⁉
「それがさ、アイツ、マジですげーんだって。バットの握り方も知らねえのに、当たればホームラン。走るのも超速いし、なんてったって反射神経のよさがハンパねーんだよ。まあ、ガチの初心者らしくて、ボールはポロポロこぼすんだけどさ。それでも、きっちりボールの落下点は見極めるんだよな。ちゃんと練習したら、きっとすげー選手になるぞ、アイツ」
素振りを中断して、和真が自分のことみたいにうれしそうに黒瀬くんのことをホメちぎる。
そりゃあ、黒瀬くんは妖狐だしね。
身体能力が、人間の数倍高いのは間違いない。
……わたしは半分人間の血が流れているせいか、人間とほとんど変わらないんだけど。
いやむしろ、運動はニガテといった方がいいかもしれない。
……いやいや、そんなことで落ち込んでる場合じゃない。
もし黒瀬くんが、なにか企んでいるのだとしたら?
「ええっ⁉ 黒瀬くん、野球部に入ったの⁉」
いつもみたいに、わたしんちの庭でお互い特訓をしていたら、「そういえば」っていう感じで、和真が教えてくれた。
どう考えても「人間と一緒にチームスポーツなんかできるか」って怒るところしか想像できないんだけど。
ひょっとして、なにか悪いことを企んでいるんじゃ……。
野球部をめちゃくちゃにしてやろう、だなんて考えてないよね⁉
「それがさ、アイツ、マジですげーんだって。バットの握り方も知らねえのに、当たればホームラン。走るのも超速いし、なんてったって反射神経のよさがハンパねーんだよ。まあ、ガチの初心者らしくて、ボールはポロポロこぼすんだけどさ。それでも、きっちりボールの落下点は見極めるんだよな。ちゃんと練習したら、きっとすげー選手になるぞ、アイツ」
素振りを中断して、和真が自分のことみたいにうれしそうに黒瀬くんのことをホメちぎる。
そりゃあ、黒瀬くんは妖狐だしね。
身体能力が、人間の数倍高いのは間違いない。
……わたしは半分人間の血が流れているせいか、人間とほとんど変わらないんだけど。
いやむしろ、運動はニガテといった方がいいかもしれない。
……いやいや、そんなことで落ち込んでる場合じゃない。
もし黒瀬くんが、なにか企んでいるのだとしたら?



