「あーあ。これからいったいどうなっちゃうんだろ」
家に帰ると、ばふんっとベッドの上に倒れ込む。
黒瀬くん、ものすごく怒ってたな。
これで終わりにしてくれる……なんてこと、ないよね。
それにしても、なんで同じ妖狐同士で、恨んだり恨まれたりしなくちゃいけないんだろ。
たしかに、すみっこに追いやる結果になってしまって、ツラい思いをさせてしまったのかもしれないけど……。
だからといって、その怒りを一方的にわたしにぶつけられても困っちゃうよ。
わたしが、半妖で弱そうだったから?
簡単に仕返しができそうだから、狙われたの?
そもそもわたしなんか、里とはなんの関係もないし。
むしろわたしとお母さんをのけものにする里を恨んでたっておかしくないくらいなのに。
ううん、わたしを狙うだけなら、まだいい。
もし、黒瀬くんが人間にまで危害を加えはじめたら……。
もし、和真を傷つけられたりしたら……。
そう考えただけで、また体の中がかぁっと熱くなってくる。
はっ。いけない、いけない。
さっき康哉にも止められたばかりなのに。
すーはーすーはーと深呼吸して、なんとか心を落ち着かせる。



