「李胡。今から帰るとこか? 掃除当番、めちゃくちゃ時間かかったんだな」
保健室から教室に戻って帰り支度を終え、校門に向かって歩いていたら、外周ランニングに向かう途中の和真とばったり出くわした。
「う、うん。ちょっといろいろあって、遅くなっちゃった」
「うん? ……李胡。そこ、どうした?」
和真が、わたしの左腕の包帯を指さしながら、眉をひそめる。
「あ、こ、これ? また火力調節に失敗しちゃって」
ぱっと包帯を隠して、あははと愛想笑いでなんとかごまかそうとしたんだけど……絶対おかしいと思ったよね。
そりゃあそうだ。普通だったら、学校で狐火なんか使うはずがないんだから。
「……ったく。気をつけろよ。とにかく、なにかあったら、ひとりで抱え込むなよな?」
「うん、大丈夫だよ。本当にただ暴走させちゃっただけだし」
「いやいや、その時点で相当大問題だから」
そう言って、和真が苦笑いする。
「…………でもまあ、一人でなんとかできたんなら、いいんだけど」
多少納得のいかなそうな顔をしながらも、「じゃあ、気をつけて帰れよ」と片手をあげると、他の部員の背中を追って行ってしまった。
ごめんね、和真。
ウソをついてごまかしたことに、心が痛い。
でも、わたしたちの問題に、和真まで巻き込むわけにはいかないよ。
保健室から教室に戻って帰り支度を終え、校門に向かって歩いていたら、外周ランニングに向かう途中の和真とばったり出くわした。
「う、うん。ちょっといろいろあって、遅くなっちゃった」
「うん? ……李胡。そこ、どうした?」
和真が、わたしの左腕の包帯を指さしながら、眉をひそめる。
「あ、こ、これ? また火力調節に失敗しちゃって」
ぱっと包帯を隠して、あははと愛想笑いでなんとかごまかそうとしたんだけど……絶対おかしいと思ったよね。
そりゃあそうだ。普通だったら、学校で狐火なんか使うはずがないんだから。
「……ったく。気をつけろよ。とにかく、なにかあったら、ひとりで抱え込むなよな?」
「うん、大丈夫だよ。本当にただ暴走させちゃっただけだし」
「いやいや、その時点で相当大問題だから」
そう言って、和真が苦笑いする。
「…………でもまあ、一人でなんとかできたんなら、いいんだけど」
多少納得のいかなそうな顔をしながらも、「じゃあ、気をつけて帰れよ」と片手をあげると、他の部員の背中を追って行ってしまった。
ごめんね、和真。
ウソをついてごまかしたことに、心が痛い。
でも、わたしたちの問題に、和真まで巻き込むわけにはいかないよ。



