そんなコンなで毎日修行中!

「……わからないならいい。それよりさあ、ひょっとして狐火を攻撃に使ってはいけないっていう掟があるってことも知らないの?」

「そう、なの?」

 わたしの顔をしばらくの間じっと見つめたあと、康哉が大きなため息をつく。


「悔しいけど、僕はアイツの意見に賛成だね。人間とも黒狐とも、仲よくするつもりはない。だから君のことも、次はもう助けないから」

「うん……」


 わたしがなんにも知らないから、康哉のこと、また怒らせちゃった。

 でもお母さん、妖狐のことも里のことも、全然教えてくれないんだもん……。


「それから、勘ちがいされると困るから先に言っておくけど、僕が同じクラスの人間の相手をしているのは、長の方針だからだよ。『人間とうまくやっていけぬ者に、長の資格なし』ってね」

 そう言い残すと、康哉も行ってしまった。


 そっか。みんなと仲よくしているように見えていたけど、そうじゃなかったんだ。

 なんだか、すごくショック……。


 わたしは教室へは戻らず、重い足を引きずるようにしてそのまま保健室へと向かった。