そんなコンなで毎日修行中!

 すでに炎は天をも焦がす勢いにまでなっている。


 大丈夫。わたしならできる。

 和真もそう言ってくれた。


 すーはーすーはーとゆっくり深呼吸すると、両方の手のひらを燃えあがる狐火へと向け、全神経を集中する。


 大丈夫だよ。こっちに戻っておいで。


 パニックになりかけた心を必死に隠して、狐火に優しく語りかける。


 しばらくすると、さっきまでのことは幻だったんじゃないかっていうくらい、跡形もなく炎は消えた。


「よ、よかったあ~」

 家の無事を確認すると、わたしはその場にへなへなとくずおれた。


「ほらな。李胡は、やればできる子なんだよ」

 和真がニカッと笑いながら、わたしの顔を上から覗きこむ。


「もうっ、そうやってすぐ妹扱いするんだからっ」

「でも、兄ちゃんがいてよかっただろ?」

 ほっぺたを膨らますわたしを見て、和真がイシシッと笑う。


 本当に腹が立つ!


 ……けど、和真がいてくれて、本当によかった。

 和真が「できる」って言ってくれたから、わたしも「できる!」って自分を信じることができた。


 それに……こんななんでもないやりとりが、なによりも楽しかったりするんだよね。


 和真は、きっとなんにも考えていないだろうけど。