そんなコンなで毎日修行中!

「……って、うわわっ!」


 素振りをする和真の上でクルクル円形に回っていた狐火が、だんだん中心の方に集まってきたかと思ったら、ひとつの大きな大きな狐火になっちゃった!


「やだやだ。そっちに行っちゃダメだってばあ!」


 コントロールを失った狐火が、ふわふわと家の方に向かって飛んでいくと、ぶぉん! と突然家を包むほどの大きな炎になった。


「お願い! 消えて‼ ねえ、家が燃えちゃう!」

 涙まじりの声で必死に叫びながら狐火を消そうとしても、全然コントロールが効かない。


 家の中にいるお母さんは、この異変にまだ気づいていないのか、相変わらず換気扇からおいしそうなニオイが漂ってくる。


「と、とにかく、お母さんに知らせなくちゃ」

 家に向かって足を踏み出しかけた瞬間、和真がわたしの手首をがしっとつかんだ。


「大丈夫だ。落ち着いてやれば、きっとできる」


 目に涙を浮かべたまま和真の方を見ると、和真がわたしに向かって大きくうなずく。


「……うんっ」

 しっかりとうなずき返すと、わたしはもう一度燃えあがる狐火と向き合った。