だけどその男の子のことがどうしても気になって、家に帰ってからお母さんに聞いたんだ。
そうしたら、「ああ。それは多分、康哉くんね」って、普段はほとんどなにも教えてくれないのに、ちゃんと教えてくれた。
「中学生になると、里の子たちも人間の学校に通うようになるから、きっとまた会うことになるわ。康哉くんは、わたしの妹の子。つまり、李胡のいとこよ」
「そっかあ。あの子、わたしのいとこなんだ」
お父さんはひとりっ子だから、わたしには、いとこはいないんだってずっと思ってた。
「お正月に、おばあちゃんちでいとこと遊んだんだー」っていう話をお友だちに聞くたびに、本当はすっごくうらやましかったんだよね。
そっかあ。里に行かなくても、来年の四月になれば、康哉くんにまた会えるんだ。
あ、でも……とてもじゃないけど、仲よくなれそうな雰囲気じゃなかったな。
それどころか、わたしやお母さんに、なんだかすごく怒ってなかった?
「そういえば康哉くんが、『長になれなかったら、一生許さないから』って言ってたんだけど。ねえ、長ってなんのこと?」
わたしの問いに、お母さんはしばらくの間目を泳がせたあと、小さくため息をついた。
「いい機会だから、ちゃんと話しておいた方がよさそうね」
そうしたら、「ああ。それは多分、康哉くんね」って、普段はほとんどなにも教えてくれないのに、ちゃんと教えてくれた。
「中学生になると、里の子たちも人間の学校に通うようになるから、きっとまた会うことになるわ。康哉くんは、わたしの妹の子。つまり、李胡のいとこよ」
「そっかあ。あの子、わたしのいとこなんだ」
お父さんはひとりっ子だから、わたしには、いとこはいないんだってずっと思ってた。
「お正月に、おばあちゃんちでいとこと遊んだんだー」っていう話をお友だちに聞くたびに、本当はすっごくうらやましかったんだよね。
そっかあ。里に行かなくても、来年の四月になれば、康哉くんにまた会えるんだ。
あ、でも……とてもじゃないけど、仲よくなれそうな雰囲気じゃなかったな。
それどころか、わたしやお母さんに、なんだかすごく怒ってなかった?
「そういえば康哉くんが、『長になれなかったら、一生許さないから』って言ってたんだけど。ねえ、長ってなんのこと?」
わたしの問いに、お母さんはしばらくの間目を泳がせたあと、小さくため息をついた。
「いい機会だから、ちゃんと話しておいた方がよさそうね」



