そんなコンなで毎日修行中!

「あんたたちのせいで、僕が長になれなかったら、一生許さないから」

 男の子が、わたしをにらみながら低い声で言う。


「だ、だからっ。ちゃんと説明してくれなきゃ、なんのことかわからないんだってば」

「は? なんで僕が君にいちいち説明しなくちゃいけないの? 自分の母親にでも聞けば?」

「でもお母さん、里のことはなんにも教えてくれないから。だから……そうだ! ねえ、わたしとお友だちになってよ。それで、里のことをいろいろ教えて」

「あのさあ、それ、本気で言ってないよね?」

 男の子が、ものすごくイヤそうな顔をする。


「本気だよ! 変化もすっごく上手だし。ねえ、どうやったらそんなに上手にキツネに変化できるの?」

 はじめてお母さん以外の妖狐に出会ったのがうれしくて、思わず前のめりになる。


「な、なんで大キライな君と友だちにならなくちゃいけないわけ? それに、里のことも、変化のコツも教えないから!」

 そう言い放つと、男の子はまたキツネの姿に戻り、出てきた茂みの向こうへと消えてしまった。


「大キライって言われちゃった……。お友だちになってほしかっただけなのに」

 こぼれそうになる涙を必死にこらえると、わたしは再び家に向かってとぼとぼと歩きだした。